浅草国際通りに世界でも珍しい「学んで遊べる場所」があるのはご存知だろうか?
それが、「世界の太鼓資料館 太皷館」だ。
設立は1988年。太鼓や笛、神輿の製造・販売などで有名な「宮本卯之助商店」が収集してきた世界各国の打楽器900点の中から常時200点を展示していて、その7割を実際に叩けるのが、この資料館の特筆すべき点だ。
そして「太皷館」は、2012年7月にリニューアオープンをしたばかりなので、いま、旬のスポットである。
館内に入ると、日本は元より、ペルー、ブラジル、エジプト、ザイール、韓国など、世界中の珍しい太鼓が地域によって区分されて並んでいる。
中にはマラカスやアフリカ・ジンバブエのムビラという、木の板に締め付け固定した鉄の棒を指ではじいて音を出す楽器などもあって、「へぇー、これも広い意味では、『太鼓』なんだ」と感心させられる。
一番楽しかったのは、トリニダードトバコの代表的な楽器「スティールパン」が実際に弾けること。澄んだ音色は涼しげで、異国の空気を一瞬感じた。
様々な太鼓を触っていると本当に飽きない。
「太皷館」の学芸員の方にお聞きすると、「お客様同士で即興のセッションが始まったりもします」とのこと。
また、「来訪者の多くは外国からのお客様」だそうで、なるほど、日本の和太鼓やつづみも叩けるので、是非行ってみたいと思うのだろう。
もちろん、日本人にとっても、珍しい世界の太鼓にふれて「太鼓の概念」が覆される発見が あるに違いない場所だ。
是非、訪れて、音色を奏でてみてはどうだろうか。
<店舗データ>
世界の太鼓資料館 太皷館/宮本卯之助商店(みやもとうのすけしょうてん)
東京都台東区西浅草2-1-1 宮本卯之助商店西浅草店ビル4F
TEL/03-3842-5622
月・火曜休 (ただし、月曜が祝日の場合は開館)
AM10:00~PM5:00
入館料/大人500円・子ども(小学生)150円