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90年の江戸の味を守る天ぷら・天丼の「多から家」

浅草の名物は、寿司・天ぷら・うなぎ・もんじゃなどと言われるが、いざ店を探すとなるとなかなか迷うもの。

そのような時、天ぷらだったら、この店が良い。

浅草国際通りの「多から家」だ。






創業は90年以上。現在は生まれも育ちも浅草の、3代目ご主人がのれんを守る。
ごま油に綿実油を混ぜたもので揚げているので、この店の天ぷらはさっぱりと胃にもたれないのが特徴だ。

一番の人気メニューは、江戸前天丼(1700円/味噌汁・お新香付)。大ぶりの穴子とえび、めごちときすが乗った昔ながらの定番だ。
注目は、えび。芝えびを敢えて使い、いかだのように並べて揚げるのがこの店ならでは。プリプリとした活きの良さが感じられる。




写真は、穴子と芝えび、大えびの天丼。えびをより楽しみたいお客には、こちらも好評だ。

天丼のたれや天つゆは、90年継ぎ足しのもの。ネタの仕入れは、主人自らが築地で行う。素朴だけど手を抜かない心遣いが潜まれる、江戸前の天ぷら屋なのだ。
「代々うちは、国際劇場や六区の興行街と共にありました。芸人さんや落語家さんも来てくれています。最近は六区が再開発で工事中ですが、これからまた、新たな魅力ある街になればいいですね」とご主人は期待している。

   



<店舗データ>
多から家(たからや)
東京都台東区浅草1-11-6
TEL/03-3841-0519
金曜 休
AM12:00~PM9:00(LO PM8:30)
ホームページ なし